近所のBBAに薬クレクレされた。キチママ「あなた看護婦じゃないの、息子のために薬よこせ」

5年くらい前の話なんだけど、長椅子がたくさん並ぶ大規模の総合病院の受付目撃したできごと。
全くの他人なので、オチはないし長文けどよければ。

90くらいに見える爺さんが、杖でブルブルブルブル歩いてきた。
ちょうど私の前に来た時に制服きた事務員さんとすれ違いざまに「かーんごーふしゃぁん、あのね」と
事務員さんを呼び止めた。
微笑ましいなと思ってそれこそ微笑みかけた瞬間、多分お隣りの長椅子から30代後半くらいの
高木ブーの雷様に似た感じの奥さんが「ちょっっとぉぉぉううう！仲本(仮)さぁぁん！」と
その事務員さんに飛びつくように近づいた。

うわっと思って見てると「あなたァァァァやっぱりイィィィィ！！看護師じゃないのゥゥゥ‥」
と、顔真っ赤にして泣きながら腕をつかんでる・・いや、どう見ても受付の人じゃん‥。。
仲本(仮)さんは「えっ？えっ？あ、高木(仮)さんの奥さ‥？えっ？えっ？」と、起きていることを
理解しきれてなくて、声をかけた爺さんと高木(仮)さんを交互に見てるだけ。

いよいよ仲本(仮)さんの両手を掴んで、興奮して話してることから理解できるのは
『病院勤めだからいつも薬をくれと言ってるのにくれない。
薬をくれないから子どもが病気になった。責任とってただにしてもまだ気持ちが収まらない！
看護師じゃないって言ってたのも嘘だ。看護師なら薬よこせ』
というようなことらしい。
仲本(仮)さんの方はオロオロするばっかりで「え・・」とか「あの・・」とかしか言えないし
カウンターの中から年配の事務の人が出てくるまで高木(仮)のターンが続いてた。
高木児(2~3歳くらい)ちゃんは、ひえぴたしてマスクが顎までずれて、ぴｨｨ・・みたいなべそ顔で長椅子にいた。

爺さんは凄い速さでブルブルブルブルしながら遠ざかっていくとこだった。
一歩が小さいんで速いけどまだそこにいた。
むしろこっちのほうが書きたいくらい可愛い出来事だったのに・・・・